農地が確保できなければ無職決定の上補助金も貰えないです。ある程度目星がついていれば良いのですが耕作放棄地が叫ばれる昨今農地はすぐに確保できるはずと思いますが、一筋縄でいかないものです。大体の人は現在住んでいる市町村で探しますが、県外からの研修生や県内の方でも良い条件があればどこでもという方は早めに場所を決めておかないと市町村の担当の方も予算の関係もあり振り回されるのを嫌うので遅くとも2年目の研修時に就農地は決める方が良い感じです。
農地をさがす
農地=仕事場=生活の要という事になるので色々な条件がありますが良い条件の農地はそうありません。良い農地は自ら耕作しているかいち早く法人が抑えていることがあります。市の紹介などで見学に行っても「うーん」と唸る事が多かったです。一番多く出るタイミングは米の収穫が終わる10月頃と言われています。高齢化等の事情により借り手を探す事が多いのでこの時期がチャンスです。就農地が決まっている人は周辺を探索して近所の方に情報収集すると良い情報がでる可能性があります。
中間管理機構の活用
地域にもよりますが、中間管理機構を通すことで地主の方が個人同士のやりとりによるトラブル防止と農地を取られるという意識のある方もいる為、第三者機関が入ることにより安心される方もいます。借りる方も中間管理機構が書類などの手続きもほぼしてくれるので助かります。中間管理機構は農業振興地区でないと活用できないので該当しない場合は利用権設定等を地主の方と契約します。不安な場合は農業委員会や市町村の担当の方に相談しましょう。
農地を探すポイント
全部の条件を満たすのは中々ないかもしれませんが、個人的に就農後に感じた事も含めたポイントです。
- 水はけは良いか
- 日当たりは良いか
- 猪、猿など鳥獣被害はないのか
- 自分の経営予定規模以上の農地を借りない
- 井戸、ハウス等の工作物の設置が可能かを地主の方に確認
- 農業用水路がある場合使用できるか
- 耕作地の隣接している農地がある場合は何を栽培しているのか(無農薬栽培等の特別栽培や慣行農法でも農薬のドリフトの懸念)
- 近隣にいじわるな人がいないか
特に重要なのは水です、農業用水路は基本的に稲作で使用する事が主なので畑作で使用したいと用水路管理者に相談と水路権利者に挨拶をしてくおくとスムーズですそれを怠ると知らない奴が勝手に水を使っているというトラブルの基になる可能性があります。また、使わせてもらえたとしても、用水路の清掃はもちろん参加しますが、稲刈りの期間は用水路の水が止まるので水がなくなります。そこで、井戸を掘ろうと考えても地主の方の許可が必要になりますので、事前に水に関する問題は要チェックです。農地決定後に水問題を抱えると中々大変なことになります。
次に近隣の方とのトラブル、良くあるのは住宅が近隣にある場合は、農薬散布や作業音等に何かと要望を言ってくる方がいます。変に謝ると今後が大変なので、農薬散布の場合なら作業日時を予め伝えておくなど、説明して落としどころを見つけるしかないです。後、どうにもならないのが地主の方と近隣の方の過去の因縁から難癖をつけてくる場合がありますが、「そうなんですか」位で聞く程度であまり相手にすると作業できないし疲れます。そういう経験をしましたが、とにかく農業をする事が目的なのでトラブルは自分で解決せず農業委員会や市町村などに相談してみましょう。あと、日頃のコミュニケーションも大切ですね。
今回のまとめ
農地はタイミングもありますが就農地を早く決めて早めに情報を集めて現地確認することです。農地選びは住宅と同じでそう簡単に場所を変える事ができないので、慎重に選びましょう。また、トラブルにならないようになるべく近隣の方に挨拶をしておいてトラブルの種にならないように心がけましょう。
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